タイムマネジメントの重要性は理解しつつも、「頑張っても上手くいかない」という看護師は多くいらっしゃるのではないでしょうか。上手くいかない理由として、患者さんの容態が変化しやすく、緊急対応等の突発的なイレギュラーが発生しやすいことが挙げられます。スケジュール通りに仕事が進まなければ、当然他のタスクにしわ寄せがくるものです。バタバタする状況を少しでも緩和させるためには、突発的な仕事が発生しても対応できる体制を作っておくことが大事です。緊急対応を素早くこなせるよう、前準備をしておいたり、自分の中で行動のテンプレートを作っておいたりすると、イレギュラーに素早く対応できるようになります。同時に、1日の仕事の全体像を把握し、優先度の高い仕事から片付けていくことも大切です。重要な仕事がたくさん残っているときに、突発的な仕事が入ってきたら、焦ってしまいます。そうならないよう、重要なことは早めに済ませておくようにしましょう。
そして、毎日の習慣として、1日の始まりにスケジュールを確認し、その中でどの仕事が重要かを把握するクセをつけましょう。そして、突発的に発生しやすい仕事を想定し、心構えをしておくことも大事です。今日はAさんのオペがあるから、術前の準備として何が必要か、術後のケアで起こり得るトラブルは何かなどをあらかじめシミュレーションしておけば、突発的な事態が起きても対応しやすくなります。看護師の仕事は人が相手となります。当然ながら、自分の思うように作業が進まないことは多々あり、その状況に沿ってすべき事柄も変化します。そのため、今、何を行うべきかを的確に判断できる能力を養わなければなりません。重要性の判断の基本となるのが、患者さんの命や安全にどれだけ関わることであるかどうかです。もし自分で判断できない場合は、すぐに先輩や上司に相談しましょう。